NotebookLMの使い方完全ガイド|機能・活用事例・料金プランまで徹底解説
- ・NotebookLMとはGoogleが提供するAIサービス
- ・従来の生成AIとは何が違うのか
- ・NotebookLMでできること
- ・NotebookLMがバックオフィス業務と相性が良い理由
- ・NotebookLMの使い方
- ・NotebookLMの画面について
- ・NotebookLMはモバイルアプリも使用可能
- ・NotebookLMの料金プラン
- ・NotebookLMの活用事例
- ・よくあるトラブルと対処法
- ・安全に使うための注意点
- ・まとめ
目次
NotebookLMとはGoogleが提供するAIサービス
NotebookLMはGoogleが提供する文書特化型AIです。
議事録や契約書などアップロードした資料を読み込み、その内容だけを根拠に要約や質問回答を行います。回答には引用元リンクが付き、出典確認も簡単です。
さらに社内限定ファイルを読み込ませても外部学習に使われない設計となっており、機密性の高い企業でも安心して導入できます。
汎用型AIが不得意な専門用語や略語も資料内だけで完結するため、誤解が生じにくい点が特長です。アップロード後に文書を更新すれば即時反映されるので、常に最新情報を使用して作業することができます。
従来の生成AIとは何が違うのか
NotebookLMは、学習範囲をユーザー指定ソースに限定し、引用付きで回答を生成する独自型AIです。
インターネット全体で学習する従来モデルとは根本的に設計思想が異なります。
ここでは違いを詳しく確認していきましょう。
情報源が異なる
NotebookLMは、回答の根拠をインターネット全体ではなく、ユーザーがアップロードした議事録や契約書、研究論文など自社限定の一次資料に厳密に限定します。引用リンクが自動付与され、検証もワンクリックで確認が可能です。
対してChatGPTなどの汎用型AIはWeb上の情報を横断的に集約するため、最新性や信頼性がばらつく点に注意が必要となります。
社内ドキュメント整理やFAQ作成などにNotebookLMを活用していくことで誤情報を減らし、意思決定を迅速化できます。
目的・用途が異なる
NotebookLMの主目的は、指定ソースを深く読み込み、根拠を伴うインサイトを迅速に抽出することです。
よって「資料から要件をまとめる」「社内FAQを自動生成する」「学術論文を要約しアイデアを整理する」といったドキュメント中心の作業に最適化されています。
逆にWeb上の最新ニュースを広く集める、コードを書いてアプリを生成する、といった生成的・創造的タスクは他の生成AIのほうが得意です。
組織全体のワークフローを見据え、役割に応じてツールを選択することが成果を左右します。
無料で利用することができる
NotebookLMはGoogleアカウントさえあれば誰でも追加費用なしで利用できます。
無料枠でもノートブック100個、ソース50件、都度50万語まで読み込めるため、日常業務の情報整理には十分な容量です。
さらに生成回数が一日50回程度に制限されているとはいえ、ノート保存やPDF出力など主要機能は有料版と同等に開放されています。
無料版でも機能を十分に試すことができるので、まずはプロジェクト資料を数本アップロードし、AIの引用付き回答精度を検証してみると、導入効果を具体的に実感できるでしょう。
NotebookLMでできること

NotebookLMはアップロード資料を基にAIが要約・検索・FAQ生成を実行し、ノート化やチーム共有までワンストップで行えるビジネス向け高機能サービスです。
情報の要約や検索ができる
NotebookLMはアップロード資料を読解し、章ごとの要旨やキーポイントを抽出して数行で要約します。この要約機能により報告書や議事録の全体像を短時間で把握でき、読み込み負荷を大幅に削減できます。
またチャット欄に質問を入力すると、AIが資料を横断検索して該当箇所を引用表示します。
例えば「契約更新日の条件は?」と尋ねれば、関連資料の条文を示しつつ回答が提示されるため、キーワード検索より正確で迅速です。
こうした詳細検索を要約と併用することで、レポート作成や意思決定のスピードを高めることができます。
さまざまなファイルをアップロードし、情報処理ができる
NotebookLMはGoogleドキュメント、PDF、スライド、ウェブページURL、YouTube字幕、音声ファイルなど多彩な形式をソースとして受け付けます。
プロジェクト関連資料を一括で読み込ませるため、形式の違いを気にせずAI活用が始めることができます。
アップロード後は形式を問わずテキストを自動抽出し、全文検索や要約、チャート化機能に変換します。動画の場合は字幕を解析するため、会議録画をアップするだけで発言要点を迅速に把握できます。
こうした統合処理により、資料整理から知識抽出までの工数の劇的な削減が可能です。
ノートを作成してメモの作成ができる
NotebookLMではAIから得た回答や自分で書き加えたメモをワンクリックでノートとして保存できます。ノートはノートブック内でカード状に整理され、タイトル付けやタグ付けを行えるため、後から目的の情報を探しやすくなります。
保存したノートはドラッグ操作で並べ替えられ、別ノートブックへの移動も容易です。
またノート自体を再ソース化すれば、AIが内容を再分析してさらなる要約やFAQを生成できます。
こうしたメモとAI分析の循環により、知識が自然に蓄積され、プロジェクトのドキュメント資産が成長していきます。
チームでの共有が簡単にできる
NotebookLMの共有機能を使えば、作成したノートブックを社内メンバーへリンク一つで共有できます。
閲覧のみ、チャットのみ、フル編集など細かな権限設定が可能なので、機密度や役割に合わせた情報公開が行えます。
共有相手は自分の質問履歴を独立して保持でき、他メンバーの質問内容に影響を与えません。
また有料プランでは閲覧者にソース文書を隠したままチャットだけ許可する設定も利用できるため、外部パートナーに資料を渡さず洞察だけ提供することも可能です。
チームコラボレーションが円滑になり、意思決定を加速できるでしょう。
NotebookLMがバックオフィス業務と相性が良い理由

バックオフィス業務は契約書や社内規程など一次資料が多く、正確な引用が必須です。
NotebookLMはアップロード文書のみを根拠に回答し、引用リンクを自動付与するため、情報管理と迅速な意思決定をサポートしてくれます。
情報の正確性が高い
NotebookLMはアップロードした契約書や稟議書など限定ソースのみを参照して回答するため、情報の混入や誤引用を防げます。
また回答には該当箇所の引用リンクが自動で付くので、原文との突き合わせも簡単です。
バックオフィスでは金額や日付、条文番号など細部の正確さが企業の信用を左右します。
NotebookLMなら社内文書だけを根拠にするため、外部サイト由来の古い規程が混ざるリスクがなく、監査対応や内部統制にも有効でしょう。ファイル改訂も即反映され、配布漏れのミスを抑制できます。
簡易的なAIヘルプデスクが作成できる
部署ごとの規程集や手続きマニュアルをアップロードするだけで、NotebookLMは質問に引用付きで答えるAIヘルプデスクとして機能します。新入社員が経費精算のルールを尋ねると、関連条文を示しつつ即座に説明が可能です。
利用者はチャット形式で要点を得られるためポータルサイトを探し回る手間が減り、情シスや総務への同じ問い合わせも大幅に減少します。FAQの更新もマニュアルを書き換えるだけで反映されるので、ヘルプデスク運営コストを抑えながら回答品質を保てる点が魅力でしょう。
情報を探したりまとめる時間が削減できる
バックオフィスでは「最新の雇用契約書はどこか」「昨年度の稟議承認番号は何か」など、資料検索に時間を費やしがちです。NotebookLMにフォルダごとアップロードしておけば、自然文で質問するだけで該当ページを引用付きで提示してくれます。
さらに複数ファイルを横断して要点を要約し、表形式で整理することも可能なため、会議資料や報告書の下書きを短時間で作成できます。
従来は人手で行っていた検索・コピー・整形の工程が自動化されることで、担当者は判断や提案といった付加価値業務に集中できるでしょう。
NotebookLMの使い方

NotebookLMを効率良く活用するための準備から質問の実行までを、5つのステップに沿って詳しく解説します。
Step1:公式サイトにアクセスする

まずはブラウザで「NotebookLM」と検索し、公式サイトへアクセスします。Googleアカウントでログインすると年齢確認ポップアップが表示される場合があるので、指示に従って確認を完了させます。
利用規約とプライバシーポリシーを読んだうえで「開始」ボタンをクリックすると、初回ガイド付きのダッシュボードが表示される仕組みです。
Step2:ノートブックを作成

ダッシュボード右上の「+新しいノートブック」をクリックし、案件名やテーマを入力して作成します。
NotebookLMではノートブック単位でソースを区分けできるため、目的別に分けて作成しておくと、後々の検索性・使いやすさが向上します。
また概要欄に目的やメンバー名を記載しておけば、チーム共有した際に意図が伝わりやすいため、後工程の手戻りを防止できるも効果あります。
作成後は色分けタグを付けてラベル管理することで視認性が高まり、大量のノートブックが作成された後も一覧性を保ちやすくなります。
Step3:ファイルやURLなどの情報ソースを追加

ノートブックが用意できたら、左側メニューの「Add source」から情報ソースを取り込みます。Googleドキュメント、PDF、スプレッドシート、スライド、ウェブURL、YouTube動画字幕など形式を問わず追加でき、最大50件・総語数50万語まで読込可能です。
関連ファイルをまとめてドラッグ&ドロップするだけで一括登録できるため、プロジェクト開始時に資料を一気に投入しておくと後の分析効率が飛躍的に高まります。
Step4:NotebookLMが情報を要約する

ソースを追加するとAIが直ちに全文を解析し、ドキュメントごとの要約、キートピック、想定質問リストを自動生成します。一覧をざっと確認するだけで資料全体の構造と重要箇所を把握でき、クリックすれば該当段落へジャンプ可能です。
要約はソース更新のたびに再計算されるため、版管理の手間なく常に最新状態を保てます。さらにFAQテンプレートやタイムライン形式での整理もワンボタンで作成でき、共有資料のドラフトとして即座に役立つでしょう。
Step5:チャットで質問を行う

チャット欄に具体的な質問を入力すると、NotebookLMがアップロード資料を横断検索し、根拠を引用しながら回答します。
例えば「契約更新日の通知猶予は?」と聞くだけで関連条項をピンポイントで示してくれる仕組みです。
回答はノートとして保存でき、再度AIに要約や比較を依頼することで知識を深掘りできます。チームメンバーが同じノートブックで質問しても履歴は個別管理されるため、個々の視点で掘り下げても内容が混線しません。
NotebookLMの画面について
NotebookLMの画面は、左にソース一覧、中央にチャット、右に分析結果とメモをまとめる領域が並ぶ三分割レイアウトで、機能を直感的に切り替えられるのでユーザーは迷わず操作できます。

ソース(画面左側)
画面左側のソースパネルには、アップロードしたPDFやドキュメント、URL、YouTube字幕などがカード形式で並びます。チェックボックスで分析対象を絞り込めるほか、ドラッグ操作で並べ替えも可能です。
各カードをクリックすると自動生成された要約が展開し、内容を確認したうえでチャットに引用できます。文書の更新日時も表示されるため、最新ファイルかどうか一目で判断でき安心です。
チャット(画面中央部)
中央のチャットエリアは、AIに質問を投げかけたり要約結果を保存したりする作業の中心です。入力欄に自然文で問い合わせるだけで、NotebookLMが関連ソースを横断検索し、引用箇所を示しながら回答を提示します。
返信はそのままノートとして保存でき、改めてAIの再分析や比較を依頼することも可能です。過去の質問はセッション内にタブで残るため、議論の流れを追うのも簡単です。
音声概要(画面右上)
右上の音声概要ボタンを押すと、選択したソースやチャット回答をAI音声が対話形式で読み上げるファイルを数分で生成します。再生はブラウザ上で可能なほか、モバイルアプリではオフライン保存もできるため、通勤中に耳で内容を復習するのに便利です。
音声は二人のナレーターが交互に話す構成で要点が頭に入りやすく、聞きながらメモを取ることで理解が深まります。生成後は共有リンクでチームへ配布できるため、会議前の予習にも活用できます。
メモ(画面右下)
画面右下のメモパネルは、チャットで得た回答や自分の考察をカードとして即時保存できるスペースです。ノートにはタイトル、ラベル、色が付けられ、ドラッグで並べ替えたり別ノートブックへ移動したりできます。
カードをクリックすれば全文を編集でき、必要に応じてAIに要約やリライトを依頼することも可能です。メモはMarkdown出力やCSVエクスポートに対応し、議事録や報告書へ転用する手間を削減します。
NotebookLMはモバイルアプリも使用可能

NotebookLMはiOSとAndroid向けに公式アプリが公開されており、ブラウザ版と同等の要約・Q&A機能をスマホで手軽に利用できます。
移動中の情報確認やチームへの即時共有が可能になり、業務効率がさらに高まります。
アプリストアからNotebookLMアプリをダウンロードする

まずApp StoreまたはGoogle Playで「NotebookLM」と検索し、開発元がGoogle LLCであることを確認してインストールします。ダウンロードは無料で、通信環境によっては数十MBの容量が必要です。
完了後にホーム画面へ自動で追加され、通知権限の許可設定ダイアログが表示されるので、必要に応じてオンにしてください。
企業端末ではMDMポリシーによりストアが制限される場合があるため、情報システム部門の指示に従うと安心です。
Googleアカウントでログインを行う

インストール後にアプリを起動するとログイン画面が表示されます。
個人利用の場合はGmailアドレスを入力し、二要素認証が設定されていればワンタイムコードを入力して完了です。
Workspace利用では組織管理者がNotebookLMを有効化している必要があるため、ログイン不可と表示された際は管理部門へ確認してください。
ログインが成功すると初回チュートリアルが自動で開始されます。
新しいノートブックの作成を行なって利用を開始

ログイン後はダッシュボード上の「+ノートブック作成」ボタンをタップし、案件名を入力するだけで新規ノートブックが作成されます。必要に応じて概要を入力し、用途別に色タグを付けると一覧で識別しやすくなります。
ノートブックは無料版でも100件まで保持できるので、プロジェクトやクライアントごとに分けて運用すると検索効率が向上します。
作成直後にガイドが表示され、ソース追加方法やチャット例が示されるため、初めてでも迷わず次のステップへ進めます。
NotebookLMの料金プラン

NotebookLMは基本機能を無料で提供しており、ノートブック100件、チャット質問1日50回まで利用できます。
より大規模に使う場合はGoogle OneのAI Proプランに加入することで上限が5倍に拡張され、チャット500回や音声概要20件などプレミアム機能も解放されます。
企業向けにはWorkspace Enterprise契約で制限緩和と権限管理が追加される有料オプションが用意されています。
NotebookLMの活用事例

NotebookLMは、指定ドキュメントをAIが引用付きで解析し、要約・検索・FAQ化まで一気通貫で行う次世代ナレッジツールです。
ここでは業務で役立つ代表的な活用事例を紹介します。
社内のチャットボット作成
社内ポータルにNotebookLMを連携し、就業規則や手順書をソースとして読み込ませておくと、従業員はチャット欄に質問するだけでAIが該当箇所を引用付きで回答します。総務や情報システム部門への定型問い合わせがセルフサービス化され、対応工数と待ち時間を大幅に削減できます。
アップロードした資料は学習に使われないため機密情報も安心です。さらにQ&Aをノートとして保存しFAQテンプレートを自動生成すれば、社内チャットボットとして育成でき、プロジェクト横断のナレッジ共有基盤として定着します。
論文や書籍のスピーディーな要約
長大な研究論文や専門書をPDFやURLとして登録すると、NotebookLMが章ごとに要旨を抽出し、キーポイントや図表説明をまとめてくれます。研究テーマに沿った質問を投げれば該当ページをハイライトした回答が得られ、文献レビューが数日から数時間に短縮されます。
ブリーフィング機能で要約を一括生成し、チームメンバーへ共有することで学習効率が飛躍的に向上します。さらにAudio Overviewを使えば内容を音声で聴きながら復習でき、外出中でも知識が定着します。要約ノートは検索や引用が容易で、後続研究の出発点としても活用可能です。
利用規約や契約書の解説
取引先とのNDAや業務委託契約書をNotebookLMにアップロードすると、AIが条項ごとの要点、更新期限、違約金などの重要点を自動で抽出します。「自動更新条項の有無を教えて」など具体的に尋ねると該当条文を引用表示し、法務部門による一次チェックを迅速化できます。
さらにFAQテンプレートを生成しておけば、よくある契約質問への回答を標準化でき、契約管理プロセスの抜け漏れを防止します。要約結果はノートとして保存し、契約類型別にタグ付けすれば、後日再利用や監査対応時に迅速に参照でき、リスク低減と工数削減を同時に実現します。
社内の情報共有の簡易化
四半期ごとの経営指標レポートや各部署の報告書をNotebookLMに集約すると、AIが自動でブリーフィングドキュメントやタイムラインを生成し、要点だけを抜き出したダイジェストメールとして配布できます。社員はPDFを開かずともモバイルアプリで概要を確認でき、会議前の準備時間が短縮されます。
共有リンクは権限設定も細かく制御できるため、機密区分に応じて閲覧を制限しつつ、組織全体の情報流通を加速します。さらに保存したノートを検索インデックス化すれば、キーワード検索より速く質問形式で過去の施策や数値を呼び出せ、意思決定サイクルが短縮されます。
よくあるトラブルと対処法

ここからは、NotebookLM利用時に発生しやすいログイン・アクセス・アップロード系のエラー原因を分類し、即効で解決できる対処手順と再発防止策を詳しく解説します。
ログインできない/「お使いのアカウントでは利用できません」と表示される場合
勤務先のGoogle WorkspaceアカウントでNotebookLMにアクセスすると上記メッセージが出ることがあります。多くは管理者がNotebookLM(またはGoogle Labs系サービス)設定をオフにしている事により、国・年齢要件を満たしていても弾かれます。
まず管理者に依頼して管理コンソールからサービスを有効化してもらい、反映まで数分待ちます。個人アカウントで正常動作するか比較すると切り分けが容易です。設定変更後も入れない場合はブラウザのキャッシュを削除し、二要素認証コードを再入力して再ログインしてください。
PDFが読み込めない・文字化けする場合
NotebookLMが順次公開中だった時期の名残で、一部地域やアカウント種別に対してベータ利用枠を超えた際に表示されるエラーです。現在は日本を含む多くの国で一般提供されていますが、Googleアカウントの登録国が旧データのままだと地域判定に失敗するケースがあります。
Googleアカウント設定の「個人情報」→「国/地域」が日本になっているか確認し、異なる場合は修正してから再ログインを試してください。スマートフォンのVPNやプロキシ経由アクセスも地域判定に影響するため、オフにして接続し直すと解消することが多いです。
「サービスをご利用いただけません」等のエラーが出る場合
ブラウザ版NotebookLMにアクセスした直後やファイルアップロード時に「サービスをご利用いただけません」「予期しないエラーが発生しました」と表示される場合、サーバ側の一時的な高負荷やキャッシュ破損が原因のことがほとんどです。
対処法としては①数分置いて再読み込み、②シークレットウインドウでの再試行、③ブラウザキャッシュとCookieの削除、④別ブラウザ・別端末からのアクセスの順で試すと解決率が高まります。なおPDFが200MB超・50万語超の場合も拒否されるため、容量超過はファイル分割やテキスト抽出で対応しましょう。
安全に使うための注意点

NotebookLMを業務に安全に導入するためには、機密データの扱い方や設定管理を把握し、リスクを先回りで回避することが重要です。
プライバシーポリシーの理解や共有設定の適切な運用が欠かせません。
機密文書や個人情報の取り扱いに注意する
NotebookLMにアップロードした資料は、AIの回答精度向上のための一時処理に使われますが、デフォルトでは他ユーザーや外部モデルに共有されません。
それでも機密文書や個人情報を含むファイルは、必ず暗号化PDFに変換する、赤塗りでマスキングする、要件部分だけをテキスト化するなど、最小限の範囲で取り込む運用が望ましいです。
さらにアクセス権を部門限定にし、定期的に閲覧ログを点検することで情報ガバナンスを強化できます。
こうしたプロセスを社内ガイドラインとして文書化し、新入社員研修に組み込むことも効果的でしょう。
「学習させない」設定をすることで情報漏洩を防止する
NotebookLMではノートブック単位で「Use for training」のチェックを外すと、アップロードしたデータが生成AIモデルの再学習に使われなくなります。
この設定を徹底すれば、機密語句が学習データへ残るリスクがなくなり、情報漏洩の懸念を大幅に低減できます。
導入時は標準テンプレートを用意し、初期状態で学習オフのポリシーを適用しておくと設定忘れを防げます。
併せて管理者が定期監査を行い、設定変更が無断で行われていないか確認すると安心です。共有リンク発行時も同様に学習禁止ステータスを引き継ぐため、外部共有時の安全性が確保されます。
まとめ
NotebookLMを安全に活用するには、閲覧権限の最小化・機密度に応じたファイル加工・学習オフ設定の徹底という三つの柱を守ることが肝心です。
これらをガイドライン化し、アクセスログ監査や定期教育を組み合わせれば、不注意による情報流出リスクを抑えつつAIの利便性を享受できます。
さらにブラウザのシークレットモード活用やVPN経由接続の禁止など技術的対策を補完すると、クラウドデータの安全性が一層高まり、社内外からの信頼維持に寄与します。
継続的な見直しとアラート自動通知で運用を更新し、最新セキュリティ要求にも俊敏に対応しましょう。