【2025年最新】パワーポイントを生成できるAIツール13選|プレゼン資料の作りの手順もご紹介
- ・パワーポイントを生成できるAIツール13選
- ・パワーポイント資料に生成AIを活用するメリット
- ・パワポ作成AIツールを選ぶポイント
- ・AIでプレゼン資料を作成する際の手順
- ・パワーポイント資料に生成AIを活用する際の注意点
- ・まとめ
目次
パワーポイントを生成できるAIツール13選
近年、AI技術の進歩によりプレゼン資料作成の方法が大きく変化しています。
AIツールを活用することで、これまで多くの時間や専門スキルを要していたスライド作成作業も自動化でき、資料作成業務の大幅な効率化が可能になりました。
特にPowerPointと連携できる最新のAIツールを使えば、文章入力だけでプレゼン用のスライドが完成し、PPTX形式での出力も簡単に行えます。
ここからは、パワーポイントと組み合わせて使える注目のAIプレゼン作成ツール13選を紹介します。
Gamma

Gammaは文章プロンプトだけでプレゼン全体を作り上げる、海外発のAIツールです。
見出し構造を解析し、ストーリーボードに沿ったスライドを瞬時に生成します。内部テンプレートはWeb閲覧用の縦スクロール形式にも切替可能です。
生成されたスライドはPowerPointへ一括エクスポートできるほか、ブラウザ上での共同編集・コメント機能も充実しています。
日本語対応が進み、図表の自動スタイル統一やUnsplash連携による画像挿入もワンクリックで完了します。
無料版は400クレジット分が利用できるので、目安として10枚ほどのスライドが出力可能です。
Canva

Canvaは膨大なテンプレートの中からキーワード入力だけでスライド候補を複数提案してくれるサービスです。
ロゴやブランドキットを設定すれば、自社トーンに合わせたカラーパレットが自動適用されます。
PowerPoint形式でのエクスポートに加え、リアルタイム共同編集やコメント機能で社内編集も円滑に行えます。
また図解・グラフ・動画もドラッグ操作で追加することができるため、AIによる自動配置で見栄え調整の負担を大幅に軽減できます。
Genspark

GensparkはAIが「プレゼン構成モデル」を用いてスライドを生成する新興サービスです。
アウトラインと目的を入力すると、聞き手を注目させる表現(トーン)やアイコン配置を自動で設計します。
完成した資料は.pptx、PDFおよびGoogleスライド形式で出力可能で、音声ナレーション付きプレビューも利用できます。
また、独自機能「SparkNotes」で要点サマリーを即挿入できるため、投資家向けピッチ資料の作成効率が大幅に向上します。
日本語コンテンツの生成・編集に強く、さらに使いやすくなる予定です
Gemini for Google Workspace

Gemini for Google WorkspaceはDocsやSlidesに直接組み込まれた生成AIで、指示文から骨子を作成し、スライドの既存テーマ(ブランドテーマ)に合わせた配色とフォントをスライドに自動適用できます。
また組織ドライブ検索と連動し、引用元を示した上でデータを挿入できる点が特徴です。
生成後は自然文で「要点を短く」「画像を追加」などと打つだけで反映され、PowerPoint互換形式でのダウンロードも可能です。
会議メモを基に話者(スピーカー)ノートなどの発表の準備を効率化する機能を自動生成してくれるため、準備工数を大幅に削減できます。
GPT for Slides

GPT for SlidesはChatGPT APIを利用してGoogle Slidesへ直接スライドを追加するアドオンです。テーマとページ数を入力すると、構成案と本文を自動生成し、既存テンプレートに流し込む形で完成させます。
生成コンテンツは日本語に最適化され、あとからスクリプトを再実行して全ページを一括リライト可能です。要約・翻訳・キーワード抽出など言語タスクをその場で実行でき、資料ブラッシュアップの時間を大幅に短縮します。
無料版も提供されており、使用できる量のトークンが毎月付与されます。大規模な利用の際には有料プランの登録が必要です。
Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 CopilotはWord・Excel・Teamsで扱う情報を解析し、PowerPointを自動生成するAIアシスタントです。
議事録や数値表を指定するとアウトラインを作成し、スライドの既存テーマに合わせて図表とアイコンを配置します。
生成後は自然文コマンドで「タイトルを短縮」「色を変更」など細かな修正が即反映され、リハーサルタイマーで話す速度も提案します。
Microsoft Graphを通じて社内ファイルやメールを横断参照し、常に根拠付きの最新情報を反映できるのが強みです。
イルシル

イルシルはURLやテキストを入力するだけで、要点抽出からレイアウト調整まで自動化する国産AIスライド作成ツールです。ブランドカラーとフォントをあらかじめ登録できるため、全ページのデザイン統一が簡単になります。
生成後も、各スライドのテキストや配置を自由に編集可能で、PowerPoint形式(.pptx)で即ダウンロードできます。
共同編集リンクの発行や画像素材の自動検索にも対応しているため、資料作成の手戻り時間を大幅に短縮できます。
さらにAIレコメンドが適切なアイコンや配色を提案し、初心者でも洗練された資料を仕上げられます。
Beautiful.AI

Beautiful.AIは「スマートレイアウト」技術で要素間の余白とバランスを自動調整し、洗練されたスライドを数分で作成できるクラウドツールです。
テンプレートを選ぶだけで配色・フォント・アニメーションが統一されます。
PowerPoint書き出しのほか、組織ブランドを保持する「Team Themes」や編集履歴の差分比較も可能です。リアルタイムコメント機能で修正指示がスムーズに共有でき、最終版までのサイクルを大幅に短縮できます。
自動ダイアグラムは数字を変えると瞬時に再配置され、更新も容易です。
smart-slides

smart-slides は、AIを活用した組織向けの提案資料DXソリューションです。
入力したテキストや過去の資料データから、迅速にコンテンツを作成・再利用できます。
特に、公式資料のバージョン管理と共有に強みがあり、営業チームや技術チームが常に最新かつ質の高い資料をスムーズに利用できる環境を構築します。スライドはPowerPointとPDF形式で出力可能で、共同編集やフィードバックを円滑にする機能も充実しています。
SlidesGo

SlidesGoはデザイナー作成のテンプレートをベースに、生成AIがテキストと画像を差し替えてくれるサービスです。ビジネス・教育・医療などカテゴリ別に数千テーマが用意され、検索バーで目的に合うデザインを瞬時に探せます。
選択したテンプレートにキーワードを入力すると、AIがそのテーマに沿ったテキストと画像を自動挿入してくれます。ダウンロード後はGoogle SlidesまたはPowerPoint上で配色やフォントを自由に調整できます。
無料プランでも高品質イラストが多数使えるため、デザイン初心者が短時間で完成度の高い資料を作れます。SNS用の縦長サイズも自動対応です。
SlidesAI

SlidesAIはGoogle Slidesのアドオンとして使われ、文章を貼り付けるとキーポイントを抽出し最適な枚数に自動分割してくれます。
多言語翻訳と自動要約に対応し、グローバル向けプレゼンの下地を数分で作成できます。
生成後はカラースキームとフォントをワンクリックで変更でき、既存のデザインに沿った調整が容易です。
またAIによる適切な画像・アイコンの提案により、デザイン経験がなくても視覚的に統一感ある資料を素早く仕上げられます。
Proプランでは、より多くの文字入力やAIクレジット、ビデオエクスポートが可能になります。
Presentations.AI

Presentations.AI は、要旨を入力するだけでストーリーボードと洗練されたデザインを自動生成するツールです。
視線解析に基づいたレイアウトや、UXライター推奨の見出しやCTA(行動喚起)文を採用することで、聞き手の注意を維持する構造を自動で作り出します。
ライブ共同編集や音声コメント機能により、チームレビューが円滑になります。
生成資料はPowerPoint、PDF、HTML形式で書き出しが可能です。
さらに、インタラクティブ要素の埋め込みやリアルタイム分析機能を備えており、ウェビナー資料や営業資料(セールスデッキ)の効果測定に活用できる点も大きな特徴です。
無料枠でもプロジェクトを保存し、機能を試すことができます。
Zoho

ZohoのAIプレゼン機能「Show AI」はZoho Docsの文書やCRMデータを基にスライドを生成します。
重要キーメッセージを抽出して図表を挿入し、ブランドテーマを自動適用するためレイアウト調整の手間が減ります。
Zoho Meetingと連携すれば生成資料をオンライン会議で即共有でき、参加者のリアクションをリアルタイムで収集可能です。エクスポートはPowerPointやPDFに対応し、部門間のワークフローを統一できます。ユーザー解析で人気スライドを可視化する新機能も搭載予定です。
パワーポイント資料に生成AIを活用するメリット
AIを使ってパワポ資料を作成することで、作業効率やアウトプット品質の向上が期待できます。ここでは、パワポ作成AIツールを導入する主なメリットを整理します。

自動生成により省力化でき、短時間で見栄えの良い資料を作れる点はビジネスパーソンにとって大きな魅力です。
自動生成により作業の効率化ができる
AIがスライドの文章やデザインを自動生成してくれるため、資料作成にかかる時間を大幅に削減できます。
従来は手作業で行っていた構成作成やレイアウト調整もAIが一括でサポートするため、担当者の負担が減り作業効率が飛躍的に向上します。
人の手では数時間かかる作業も、AIであれば短時間で完了するケースも多く、他の重要業務に割ける時間を創出できます。
資料作成における時間を削減できる
AIツールの活用で、プレゼン資料作成のスピードが劇的に向上します。実際、AIスライド生成ツール「イルシル」では文章を入力するだけで叩き台のスライドが完成し、作成時間が最大1/3に短縮されたという報告もあります。
短時間で多くのスライドを作れるため、タイトな締め切りがある場合でも迅速に資料を準備できるようになります。生まれた時間的余裕を他の重要業務に振り向けることも可能になるでしょう。
資料の品質を上げることができる
AIは大量のデータから得た知見を元に、最適なレイアウトや配色を自動で提案してくれます。そのため、デザインに不慣れな人でも見栄えの良い資料を作成でき、スライド間で統一感のある仕上がりになります。
さらに、AIによる文章生成や要約機能で内容のブラッシュアップも図れるため、全体として分かりやすく説得力のあるプレゼン資料に仕上げることが可能です。
資料作成にかかるコストを削減できる
AIが作業時間を短縮し品質を一定水準まで高めてくれることで、資料作成にかかるコスト削減にもつながります。例えば外部デザイナーへ依頼していたスライド作成を社内でAIツールに任せれば、その分の外注費を節約できます。
また、従業員自らが短時間で資料を整えられるため残業時間の削減も期待でき、トータルで見てコスト効率の向上につながります。さらに、多くのAIツールは無料または低コストで利用できるため、導入コスト自体も比較的抑えられます。
パワポ作成AIツールを選ぶポイント
数あるパワポ作成AIツールの中から最適なものを選ぶには、いくつかチェックすべきポイントがあります。
用途や重視する機能に応じて以下の点を比較検討すると、自社や自分のニーズに合ったツールが見えてくるでしょう。
日本語での使用が可能か
まず、日本語での操作や文章生成に対応しているかを確認しましょう。ツールによっては英語のみのUIや英語入力に特化したものも存在します。
日本語対応が充実していれば、日本語の文章をそのまま入力してスライド生成ができるため、特に日本語資料を作る場合には必須の条件となります。
使用したい機能があるか
ツールごとに備わっている機能は異なるため、必要な機能が搭載されているかをチェックします。例えば共同編集機能、豊富なデザインテンプレート、文章の自動校正、画像生成機能など、自分の用途に合った機能が揃っているかがポイントです。
求める機能が欠けている場合、そのツールでは理想の効率化が実現できない恐れがあります。
操作性は快適か
実際に使う上でのユーザーインターフェースの分かりやすさも重要です。初めて使う人でも直感的に操作できる設計か、学習コストが低いかを確認しましょう。
試用版やデモ動画を見るなどして、自分にとって扱いやすいツールかどうかを見極めることが大切です。操作が複雑だと、せっかくのAI機能を十分に活かせない可能性があります。
無料で利用できるか
最後に、料金プランも考慮しましょう。無料プランがあるか、また有料の場合その費用対効果は見合うかを検討します。まずは無料またはトライアル版で使用感を確かめてから、有料版への移行を判断すると良いでしょう。
業務で継続利用するなら、サブスクリプション料金が予算に適しているか、チームライセンスの有無なども確認しておくと安心です。
AIでプレゼン資料を作成する際の手順
AIを活用してプレゼン資料を作成する場合でも、いきなり全てをAI任せにするのではなく、いくつかのステップを踏むことでよりスムーズに資料を仕上げられます。
以下では、AIツールを使ったプレゼン資料作成の基本的な手順を3つの段階に分けて説明します。

AIに指示を出すための条件を決める
実際にAIツールを使う前に、まず資料作成の目的や要件を明確に決めることが重要です。誰に何を伝える資料なのか、トーンや重要ポイントは何か、といった点を整理しましょう。
このステップを省略すると、AIが意図と外れた内容の資料を生成してしまい、かえって修正に手間がかかる可能性があります。
決めた条件に沿って適切な指示を出す
次に、整理した条件に沿ってAIにプレゼン内容を指示し、スライドを生成させます。AIに与えるプロンプト(指示文)は資料の品質を左右する重要な要素です。
抽象的に「プレゼン資料を作って」ではなく、対象読者やスライド枚数、口調など具体的な要望を盛り込んだ詳細なプロンプトを作成しましょう。
出力された資料を確認して、ブラッシュアップを行う
AIが生成したスライドはあくまで叩き台と捉え、必ず人間の目で内容を確認・修正する工程を設けます。事実関係に誤りがないか、論理の流れに飛躍はないかをチェックしましょう。
AIのアウトプットに最終的な人の手を加えることで、完成度の高いオリジナル資料に仕上げることができます。
パワーポイント資料に生成AIを活用する際の注意点
AIによる資料作成は便利な反面、留意すべき点も存在します。ここでは、パワポ作成AIを使う上で覚えておきたい注意点をまとめます。

AIの弱点を補い、人間ならではの視点を組み合わせることで、リスクを回避しつつAIのメリットを最大限活かすことができます。
情報が正確かを確かめる必要がある
AIが生成したスライドの内容は参考情報に過ぎず、そのまま採用すると誤ったデータや更新前の数値が混ざるおそれがあります。公開前に必ず一次資料と突き合わせながら、数字や固有名詞に誤りがないかを検証してください。
特に市場統計や法令引用は改定が頻繁に行われており、見落とすと誤解を招きます。政府統計の最新版や公式ガイドラインをダブルチェックし、根拠となるURLを脚注に添えることで、閲覧者の信頼を高め、後日の修正コストも抑えられます。
独自性に欠ける場合がある
AIは過去のデータから一般的なパターンを学習しているため、どうしてもアウトプットが画一的・定型的になりがちです。同業他社も似たAIツールを使えば、似通った表現やデザインの資料が出来上がる可能性もあります。
AIが作ったままの資料ではオリジナリティが薄い場合があるため、人間ならではの視点で内容を見直し、自社固有の事例や独自の切り口を盛り込む工夫が必要です。
人の目での確認・手直しが必要なこともある
AIの出力は便利ですが、最後の仕上げは人間のチェックが不可欠です。AIの結果には細かなニュアンスのずれや誤情報、スライド構成の抜け漏れが含まれることもあります。
必ず一通り人間が内容の正確さ・論理の一貫性・表現の適切さを確認し、必要に応じて修正を加えるようにしましょう。特に重要なプレゼンであればあるほど、AI任せにせず入念なレビューを行うことで、「AIらしさ」を感じさせない高品質なプレゼン資料に仕上げられます。
まとめ
AI技術を取り入れたパワポ作成ツールの登場により、誰でも短時間でプロ並みのプレゼン資料を作成できる時代が到来しています。実際に、AIスライド生成ツールの活用で資料作成の時間は劇的に短縮され、デザインスキルがなくても分かりやすい資料を作ることが可能になっています。
一方で、AIの提案を鵜呑みにせず最終チェックやオリジナル要素の追加を行うことも重要です。自社のニーズに合ったツールを賢く選び、AIのスピードと人間の創意工夫を組み合わせることで、質の高いプレゼン資料を効率良く作成していきましょう。